2011年05月10日

review:小橋陽介展「自画持参」《4/2》

review:小橋陽介展「自画持参」《4/2》

小橋陽介展「自画持参」
NADiff Gallery
東京都渋谷区恵比寿1-18-4-B1F
03-3446-4977
3/24(木)〜4/24(日)月休
12:00〜20:00
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Yosuke Kobashi; jiga-jisan
NADiff Gallery
1-18-4-B1F,Ebisu,Shibuya-ku,Tokyo
03-3446-4977
3/24(Thu)-4/24(Sun) closed on Monday
12:00-20:00
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とりあえずどーん!
どんなシチュエーションか分からないんですけど後ろのマス目がとりあえずゴールネットだとしてそのマス目が比較的小さい感じがするからサッカーというよりはハンドボールのゴールネットなのかなということにしておいて倒れ込みシュートを観光すべくゴール前に飛び込んだらリンゴ纏ったキーパーがひょーいって感じで横っ飛びで漂ってきてそれに絶句してシュートできずにそのまま倒れ込む的なイメージがどーん!


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・・・状況説明長ぇよ俺...


もとい、NADiff地下のコンパクトなスペースにいっぱいに溢れる小橋陽介さんの世界。タイトルも「自画自賛」ならぬ「自画『持参』」となかなかにユーモアが効いていて出ていていい感じ、そして何よりそのバイタリティがこの空間に遺憾なく発揮されていてなんとも賑々しい痛快な世界が作り上げられていたのが強く印象に残っています。

お馴染みの自画像はもちろん、自身が登場しない新展開の作品も組み込み、さらにその世界の拡張が試みられていたのも興味深く思えました。


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壁面いっぱいのサイズの大作。これが圧巻。
境内に自画像をふんだんに画面に登場させ、それぞれがとにかくキッチュでシュールな仕草を繰り広げて生み出されるどうしようもなくコミカルなカオス。そもそも人の背の高さほどの巨大なフランスパンを抱えて堂々と立つ姿の何故にそんなに圧倒的なの、とか、右側に大きく描かれる仏閣の線描の律儀さからこみ上げてくる可笑しみとか、一方でそこかしこに挿入される赤系統の強い色彩のエネルギッシュな感触とか、いろんな要素が天真爛漫に描き重ねられて作り上げられる情景は空間の圧迫感も相まってその独特の雰囲気がいっそう濃厚に凝縮され、ひたすらに高揚感を煽ってきます。


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一転、海と空とがひとつの空間に重なったような世界。
沈む青がしっとりとした重厚な静謐をそこに漂わせ、暗い情景がひと味違う気配を届けます。


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ひとつの壁面に所狭しと飾られる作品群、そのバラエティのさらなる豊かさにあらためて感じ入る次第。さまざまな色彩がひとつの視界に溢れるさまはなんとも痛快です。


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そんななかで、馬をモチーフにした作品が比較的多く発表されていたのも興味深く感じられた次第です。
活き活きとした筆さばきで描かれる馬の姿は精悍、大胆な配色と構図がもとより持ち合わせるキッチュさを保たせ、新たなテイストとともにユニークさも押し拡げられます。


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これまで自画像で展開されてきたように、ひとつの画面にたくさんの馬の姿を描いた作品も。その賑々しさはモチーフが変わっても痛快極まりなく。さらにダイナミックな動きに満ちた情景となって迫って、ユーモアもキレを保持しながらおおらかに繰り広げられているように思えます。


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さらに、船舶を描いた作品も興味深いです。
帆船の壮観な勇士が臨場感たっぷりに描かれその格好良さがしっかりと表現されていることにもおおいに感じ入ります。


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その帆船と自画像とが重なると、一気にシュールさも加速。
どっしりと船舶に乗られてどう考えても穏やかならぬ状況なれど、コミカルな雰囲気がむしろ強く醸し出され、妙に安穏とした表情もあって不思議と長閑な雰囲気が奏でられます。


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これまでストイックなほどに連綿と継続して繰り広げられてきた自画像による展開で作り上げられた世界観は、今回の個展で多く発表された自画像が登場しない作品でもしっかりと受け継がれ、またそのアプローチの広がりがそのまま世界観も押し拡げているように思えます。
さまざまなモチーフがいろんなかたちで画面に登場してこれからもいっそうダイナミックにその物語が紡がれていくように感じられて、ワクワクする気持ちも膨らみます。


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posted by makuuchi at 07:48| review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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