2011年04月27日

review:‐Ravelling memory‐ 福島沙由美展《4/2》

review:‐Ravelling memory‐ 福島沙由美展《4/2》

‐Ravelling memory‐ 福島沙由美展
Gallery Art Composition
東京都中央区佃1-11-8 ピアウエストスクエア1F
03-5548-5858
4/2(土)〜4/28(木)日祝休
11:00〜18:00(土:〜17:00、最終日:〜16:00)
福島沙由美110402.jpg

Ravelling memory FUKUSHIMA SAYUMI
Gallery Art Composition
1-11-8-1F,Tsukuda,Chuo-ku,Tokyo
03-5548-5858
4/2(Sat)-4/28(Thu) closed on Sunday and national holiday
11:00-18:00(Sat)-17:00, last day:-16:00)
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神秘的な、それも学術的に神秘的な感触がある幻想世界。
縮尺の感覚がずらされるような不思議な雰囲気が画面から漂い、一旦ミクロの世界へと入り込んでそこから壮大な空間へと誘われていくような独特の風合いが印象的です。


福島沙由美_25.JPG



福島沙由美さんの作品はこれまでも拝見していますが、今回は大判の画面を組み合わせて相当なサイズの大作を分割して発表。震災の影響などで複数回に分けてそれぞれを展示していくという当初の企画こそ叶わなかったものの、横長の画面で展開される青の情景は壮大なスケール感に溢れ、充分に広い画面のなかでいっそうダイナミックなうねりが作り出されて、その気配に一気に意識も呑み込まれていきます。


福島沙由美_24.JPG 福島沙由美_23.JPG 福島沙由美_22.JPG 福島沙由美_21.JPG

福島沙由美_20.JPG 福島沙由美_19.JPG 福島沙由美_18.JPG 福島沙由美_17.JPG

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青い情景のなかに多彩な表情が導き出されます。
ひたすらぼやける輪郭が、そこに漂う膜のようなものの繊細さ、脆く儚い質感を際立たせ、豊かに紡ぎ出される色彩の濃淡がその情景のスケール感をさらにおおらかに引き上げていきます。
パノラマのように横に広がる画像のおおらかさと深みに圧倒され、その神秘的な気配に浸りながらさらにその情景を探っていくと、巨大な泡の内側にまた別の奇妙な風景が映り込んでいることにあらためて気付かされて、逆に現実の世界へと刹那引き戻されるような感覚ももたらされます。
ひたすら揺らめく情景、対峙していると随所に無限の表情が見いだされていき、そこから得られる凄まじいほどの濃密なイメージにただ呆然となり、その青の幻想にさらに意識も沈んでいきます。


福島沙由美_15.JPG 福島沙由美_14.JPG 福島沙由美_13.JPG 福島沙由美_12.JPG

福島沙由美_11.JPG 福島沙由美_10.JPG 福島沙由美_09.JPG 福島沙由美_08.JPG

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ベージュの色彩が広がる作品も、また異なる雰囲気を醸し出します。
描かれる抽象的なモチーフの透過する感じがむしろ標本のような風合いを演出し、その透ける表層のなかに潜むさまざまな要素が全体的な曖昧な風合いとは裏腹に緊張感を伴ってその繊細さを際立たせているようにも思えます。


福島沙由美_06.JPG 福島沙由美_05.JPG 福島沙由美_04.JPG 福島沙由美_03.JPG

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なんとも不思議な感覚に包み込まれます。
危うささえも思い起こさせるほどに脆弱で朧げな風合いがゆるやかな届けられ、しかしだからこそ、そこに深い神秘性がもたらされます。
今回の個展では組み作品の一部がそれぞれ壁面を分けて展示されているのですが、その全像が観られるのも楽しみです。


福島沙由美_01.JPG
posted by makuuchi at 05:41| review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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