2011年02月16日

review:伊藤航「airport of the imagination」《2/15》

review:伊藤航「airport of the imagination」《2/15》

伊藤航「airport of the imagination」
Galley 58
東京都中央区銀座4-4-13 琉映ビル4F
03-3561-9177
2/14(月)〜2/19(土)
12:00〜19:00(最終日:〜17:00)
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Wataru Ito "airport of the imagination"
Galley 58
4-4-13-4F,Ginza,Chuo-ku,Tokyo
03-3561-9177
2/14(Mon)-2/19(Sat)
12:00-19:00(last day:-17:00)
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Galley 58での伊藤航の個展です。
展示されている作品はたった1点。しかし目にした瞬間からワクワクする気持ちが抑えられない、どうにも痛快で圧巻のインスタレーションが構築されています。

海洋に浮かぶ空港。滑走路で羽根を休める旅客機、空港のそばを漂う遊覧船、たくさんのコンテナ、クレーンなどなど、壮大なスケールでダイナミックな造形が作り上げられています。


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シャープなカットが施され、それぞれのパーツが空港としてのリアリティを築き上げ、同時にペーパークラフトとしての臨場感もストレートに届けられます。敢えて抑えた照明によってここに創出されたさまざまなフォルムのシルエットを映し出され、構造の面白さもいっそうの懐の深さがもたらさています。


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遊覧船。
提灯や手すり、屋根などの細かい部分も丁寧に再現されていて楽しいことこの上なく。
さまざまな角度で眺めて、そのシュッとした輪郭に見とれます。


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細かさでいうと、船内にはお膳や座布団までしっかり並べられています、もはや呆れてしまうレベルの再現性。こういうディテールへのこだわりがホントに堪らないです。


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旅客機。こちらのリアリティにも舌を巻きます。紙にアールがていねいに付けられてボディの丸みがしっかりと表現されているあたりにも感嘆、あまりにも自然にその造形を受け入れてしまうので、その再現性の凄みにすぐに気付けないほど。


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車輪やら窓やらジェットエンジンやら、こちらのディテールも船に負けず劣らず。もう圧巻です。


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レッカー車のなんともかわいいサイズにも感じ入ります。このフォルムの小気味よい感じがいいんです。


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空港の周りにはクレーンに吊り下げられるコンテナがずらりと。


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反対側にはボートがスタンバイ。


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空港の脚部の洗練されたスマートな構造美を誇るフォルム、覗き込まないと見えない部分でさえもしっかりと作り込まれていて、そういったことも想像を膨らませ、好奇心を掻き立てさせられます。


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吹き抜けのドックもかっこいい!
組まれる鉄骨の造形、屋根の段差など、ここにも構造の美しさが。


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奥にはもうひとつ、セロテープ台が。
このリアルサイズの造形も痛快です。テープ部分は紙を実際に巻き付けて表現していたり、そういったユーモアにも唸らされます。


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彩色を施さず、素材の白さが活かされることで、どこか清々しく軽やかな印象も届けます。
そしてあらためて驚かされるのが、これほどまでにシャープな構造を誇る造形であるにもかかわらず、一切の図面が引かれていないという。。。
何はともあれ、ぜひとも直にご覧いただき、その爽快な空気感に触れて欲しいと思う次第です。


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posted by makuuchi at 23:50| review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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