2011年04月17日

review:小島章義 Little island《3/5、3/24》

review:小島章義 Little island《3/5、3/24》

小島章義 Little island
GALLERY TERRA TOKYO
東京都千代田区岩本町2-6-12 曙ビル1F
03-5829-6206
3/5(土)〜4/9(土)日月祝・3/28〜4/4休
11:00〜19:00
小島章義110305.jpg

Akiyoshi Kojima "Little island"
GALLERY TERRA TOKYO
東京都千代田区岩本町2-6-12-1F,
03-5829-6206
3/5(Sat)-4/9(Sat) closed on Sunday,Monday,national holiday and 3/28-4/4
11:00-19:00
Google translate



統一感のない多彩なモチーフ、サイズ、マチエルがひとつの空間にほんわかとさざめき合い、不思議な雰囲気が作り出されていたのが印象的だった小島章義さんの個展。バラエティに富んだ構成で、ひとつひとつの作品からやさしい風合いが心地よく感じられ、そして、むしろ雑多さが生み出す世界観にはしっかりとひとりのアーティストのクリエイションとしての説得力が感じられたのも興味深く思えた次第です。


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ゴールドに塗装された手製の額も静かなインパクトを醸し出す作品群。
描かれるモチーフのシンプルさ、用いられる色彩も含めて抑え込まれる要素の数が、それぞれの作品の「もの」としての存在感を、ユーモラスで飄々とした雰囲気とともに色濃く醸し出します。


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小品は、小さな画面におさめられた風景のころりとした、ふわふわとしたかわいらしさが際立ちます。
長閑な雰囲気がゆるやかに醸し出されて、暖かな感触がやさしく届けられます。


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常に構図に遊びが入る感じも痛快です。
支持体の下地の質感や色合いも、シンプルに乗る絵の具や筆の運びの独特の感触を強め、それ自体もしっかりと主張しているように思えて、何となく偶然に作られているようにも思えるほどに軽妙に展開され表現される情景から、程よい賑々しさも紡ぎ出されます。


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下地に入る細かいヒビが印象的な作品。
どこか朽ちた壁のような、古びた壁のような感触が無数にびっしりと広がるクラックから思い浮かべられ、そこに影のような淡くて濃い風合いで描かれる瓶らしきもののシルエットとひょろひょろと絡まる青い線とが色彩感も相まって不思議な爽やかさを奏でます。


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ほんのりとした色彩の花柄がふわふわと浮かぶ板が壁に設置され、そこに飾られたパネルの作品。板の素材感は白く塗布されたなかから漂い、広がる壁面の風合いと相まってその「もの」としての臨場感を空間に強く醸し出します。ひときわ淡い色合いで描かれる曖昧な情景も、やさしくうっすらと脳裏に届けられて広がって、やさしい気持ちに満たされていきます。


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そして強烈に存在感を放っていた巨大な作品も。
サイズがサイズなだけにインパクトは充分、しかし大きな画面が逆に不器用な感覚を強めて、濃厚に描かれるパターンや色調もどっしりと感じられ、そして届けられる気配がユーモラスな味わいを纏っているように思えるのも楽しいです。


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なんとも不思議な印象が心に残り、その残るイメージの感触も心地よくて。。。
さまざまな要素が混在する空間はその輪郭がむしろ曖昧で、捕らえ所はストレートに放たれていないようにも思えるのですが、紡がれるふわふわとした気配に徐々に包み込まれ、イマジネーションに浸透していく感覚が何とも言えず心地よく思えます。


小島章義_01.JPG
posted by makuuchi at 12:32| review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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